ミニ仏壇の代わりに、遺品を収めるケースになる
総無垢造りの「遠憶 祈りの小箱」
◾️[拭き漆・チェッカーフラッグ]新登場◾️7月1日発売
唯一無二の寄木細工を埋め込んだ「遠憶 祈りの小箱[チェッカーフラッグ]」に漆をまとわせました。
透明感のある漆により、深遠で艶のある光沢が生まれ、まさに珠玉の逸品となりました。
生漆を「拭き漆」の技法で幾層も重ねることで、寄木それぞれの色や表情がさらに際立ちました。
淡いカフェオレのような色合いの生漆を塗る、拭く、乾燥する、研磨するなど「拭き漆」の工程を繰り返し丁寧に重ねています。
漆塗りのすべての工程は、香川県在住の漆芸作家・泉谷麻紀子さんが一つひとつ手作業で行いました。
泉谷さんは、婦人画報2024年7月号にて「堆漆」の作品が紹介され、“品がある若手注目株”として紹介された気鋭の作家。
その確かな手技と感性が、寄木の個性的な美しさをさらに際立たせています。
■唯一無二の寄木細工
遠憶 祈りの小箱[チェッカーフラッグ]では、表紙および裏表紙に寄木細工を埋め込みました。この寄木細工は、本紫檀・本黒檀・ウエンジ・シャム柿・ケヤキ・ホワイトアッシュ・パーロッサなどの銘木を組み合わせています。
寄木といえば短い棒を貼り合わせて作るのが一般的ですが、この寄木細工は全国でも珍しい方法で作られています。銘木を板状にしてホゾを刻み、ホゾには細木を埋め込み、緻密に組み合わせています。
ストライプ状に組み合わせた寄木を裁断し、再び同じようにホゾや細木を埋め込み、直角に組み合わせ、格子状の寄木に仕上げています。精密な技と根気強さが必要で、誰でも作れるものではありません。黒っぽい銘木から、茶系の銘木、赤木、白木など、それぞれの銘木の自然な表情が活きた唯一無二の寄木細工です。
銘木の様々な色合いが正方形のチェックとなっていることから、レース終了を知らせる旗になぞらえて、遠憶 祈りの小箱[チェッカーフラッグ]と名付けました。
神具・仏具2025
■ひらいて祈る。とじて偲ぶ。
「遠憶」の祈りの小箱の表扉を開けたら、写真を納めるフォトフレームが現れます。
フレームにお気に入りの写真を入れれば、そこが祈りのスペースになります。
裏扉を開けた空間には、腕時計やメガネなど、小さめの遺品を収納できます。
■今の暮らしに沿う、小さな供養箱。
本棚の中にすっぽりおさまるミニマムサイズ。
高さ20cm。あの辞書 広辞苑とほぼ同じ高さ。
スペースにゆとりのないお部屋でも、デスクトップに少しの余白があれば大丈夫。
いまどきのインテリアに合うようにシンプルなデザインで仕上げました。
特に都会では住居スペースがかなり限られています。その空間にも馴染むよう、小さなサイズのものを考えました。
あの辞書「広辞苑」の高さや背幅を参考にしています。
■「遠憶」は総無垢造りにこだわりました。
鮮やかな木目を活かしながら、日本の職人が精巧に造りあげる祈りの小箱には荘厳な佇まいが宿っています。
■伝統工芸の技を大切に
「遠憶 祈りの小箱」には、本体とは違う色の木が埋め込まれています。これは単なる意匠ではなく、徳島の木工職人たちが誇りをもって「シノ」と呼ぶ加工法です。
薄い三角形の無垢材を埋め込む技法で、挽込み留継ぎとも呼ばれています。四隅の強度を高めながら、反りも防いでくれるため、「シノ」で仕上げた箱は、ずっと使える一生モノになります。
無垢材で仏壇を製作していた昭和30年頃には普及していましたが、令和の時代には見る機会がめっきり減りました。木工職人たちが誇りと自信をもって繋いできた伝統技法「シノ」の技を継承しながら、あえて異なる樹種を使用することで美しさのポイントとしました。
■遠憶 祈りの小箱[拭き漆・チェッカーフラッグ]
SPEC
サイズ:幅100mm✕高さ205mm✕奥行210mm
重量:1.8kg
素材:総無垢造り(長期自然乾燥させたパーロッサ材を使用)
仕上げ:拭き漆
生産地:日本製(徳島県)
*フォトフレーム枠に入れる紙製のVカット台紙、和紙製のマスキング丸シールがついています。
*天然の無垢の木材を使用しておりますので、一つずつ色や柄が異なります。節・班・独特の木目・色の濃淡などは、天然素材ならではの個性としてご理解ください。
*花入れ、おりんなどはついておりません。